美術展「六本木開館10周年記念展 天下を治めた絵師　狩野元信」日本絵画史上最大画派の「狩野派」の繁栄作品をサントリー美術館にてお楽しみください

美術展「六本木開館10周年記念展 天下を治めた絵師　狩野元信」
■会場
〒107-8643
東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン　ガレリア3階
■会期
2017年9月16日（土）～11月5日（日）
※作品保護のため、会期中展示替をおこないます。
■開館時間
10:00～18:00（金・土は10:00～20:00）
※金・土、および9月17日（日）、10月8日（日）、11月2日（木）は20時まで開館
※9月30日（土）は「六本木アートナイト2017」のため22時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
※shop×cafeは会期中無休
■休館日 火曜日
※10月31日は開館

みどころ

狩野元信（1477～1559）は室町時代から発展を築いてきた狩野派の二代目で、最も「狩野派」の繁栄に貢献した画家です。その作品の数々を展覧会では目にすることが出来ます。ここではその作品の一部をご紹介したいと思います。

photo : mag.japaaan.com

重要文化財　四季花鳥図
狩野元信筆　八幅のうち四幅
室町時代　16世紀　京都・大仙院

モノトーンに近く少ない色使いながらも、どこか彩りを感じられる障壁画。室町時代の人々は「芸術」「美術」に対してどのような意識を持っていたのだろうか。現代美術の比較や芸術への関心など様々な意識を持ちながら鑑賞したくなる作品です。

photo : nekoarena.blog31.fc2.com

重要文化財　酒伝童子絵巻
画／狩野元信　詞書／近衛尚通・定法寺公助・青蓮院尊鎮　三巻のうち巻三（部分）
室町時代　大永2年（1522）

前述した作品よりも明らかに色使いが鮮やかになった作品。時代ととも変化した元信の色使いや描法が伺える作品。時代背景や元信の気持ちの変化などを汲み取って鑑賞するとさらにお楽しみいただけるかと思います。

photo : ja.wikipedia.org

重要文化財　細川澄元像
画／狩野元信　賛／景徐周麟　一幅
室町時代　永正4年（1507）

様々な画題、描法、画面形式を取り入れてきた元信の作品は大変人気を博しました。初期の頃の作品と比べるとかなり変化が見られるかと思います。元信が繁栄に貢献した「狩野派」は彼の「人柄」や「時代にあった作品作り」など、その寛容さもあったのかもしれません。

日本絵画史上最大画派「狩野派」の発展の軌跡の数々を是非美しいギャラリーのサントリー美術館でご鑑賞していただければと思います。日本美術や歴史に対する理解も深まり、芸術へのどっぷり浸かれる貴重な機会なので、本展覧会をお見逃しなく！

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