森美術館「塩田千春展：魂がふるえる」25年の活動を総括する過去最大の回顧展

2019年6月20日（木）から 10月27日（日）まで、森美術館「塩田千春展：魂がふるえる」が開催されます。

本展は、ベルリンを拠点に活動する芸術家･塩田千春の過去最大の回顧展。彼女の代名詞である黒や赤の糸を空間に張り巡らせたイラストレーションをはじめ、映像、写真、立体作品、美術活動など、25年にも渡る活動を辿ることができます。

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森美術館「塩田千春展：魂がふるえる」
■会期
2019.6.20（木）～ 10.27（日）
会期中無休
■開館時間
10:00～22:00（最終入館 21:30）
※火曜日のみ17:00まで（最終入館 16:30）
※ただし10⽉22⽇（⽕）は22:00まで（最終⼊館 21:30）
■会場
森美術館（六本木ヒルズ森タワー53階）
■お問い合わせ
03-5777-8600（ハローダイヤル）

塩田千春プロフィール

《どこへ向かって》 2017年白毛糸、ワイヤー、ロープ展示風景 : www.tomosha.com

【プロフィール】
1972 年大阪府生まれ、ベルリン在住。2008年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。南オーストラリア美術館（2018年）、ヨークシャー彫刻公園（2018年）、スミソニアン博物館アーサー・M・サックラー・ギャラリー（2014年）、高知県立美術館（2013年）、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館（2012年）、国立国際美術館（2008年）を含む世界各地での個展のほか、シドニー・ビエンナーレ（2016年）、キエフ国際現代美術ビエンナーレ（2012年）、横浜トリエンナーレ（2001年）など国際展参加も多数。2015年には第56回べネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館代表。

みどころ

過去最大の回顧展、初期作品から最新作まで網羅

塩田は世界を舞台に、美術展、ギャラリー展示など年間約20本、年間250本以上を展開。本展では、過去最大の回顧展ということもあり、塩田の1990年の初期作から、代表的なイラスタレーション、そして最新作まで選りすぐりの作品を展示。まさに彼女の芸術を総括する芸術展と言えるでしょう。塩田のファンの方はもちろんのこと、はじめて彼女の芸術に触れる方でも、塩田の作品を余すことなく堪能できます。

《不確かな旅》: spice.eplus.jp

「黒」や「赤」の糸

《不確かな旅》: spice.eplus.jp

塩田の20年にも渡るキャリアの中で、彼女の作品のアイコン的存在になっているのは「黒」や「赤」の糸が張り巡らせた空間インスタレーション作品。その空間から感じるのは、「不安」、「夢」、「沈黙」、「暗闇」など….赤い糸は血液のようにも見え、人間の生きる活力や力強さも感じられます。

各インスタレーションアートは塩田の世界感にどっぷり浸かれるものばかりで、本展では最も注目したい作品となっています。

《静けさの中で》 : mori.art.museum

舞台芸術作品にも注目

spice.eplus
塩田千春オペラ公演「松風」のステージデザインベルリン国立歌劇場2011年 : mori.art.museum

塩田はイラスタレーション作品のほか、舞台芸術の仕事にも多く携わってきました。海外では「オール・ア・ローン」、「トリスタンとイゾルデ」（2014年）、「ジークフリート」（2017年）、「神々の黄昏」（2018年）、国内では、「タトゥー」（2009年、新国立劇場）、オペラ「松風」（2018年、新国立劇場）など、塩田の芸術空間と舞台がどのような形で作品として成されて来たのか。本展ではその関係性にも迫ります。