「国立西洋美術館開館60周年記念松方コレクション展」国立西洋美術館の礎を作った松方幸次郎のコレクションを一堂に展示、ゴッホ《アルルの寝室》からモネの《睡蓮》まで

2019年6月11日（火）～2019年9月23日（月・祝）まで東京上野･国立西洋美術館にて「国立西洋美術館開館60周年記念松方コレクション展」が開催されます。

本展は、神戸の実業家　松方幸次郎（1866年1月17日（慶応元年12月1日） – 1950年（昭和25年）6月24日）が収集した西洋美術のコレクション「松方コレクション」を一堂に展示する豪華展。

会場では、オルセー美術館の至宝ゴッホ《アルルの寝室》や、2016年に発見されたモネの《睡蓮》など、歴史的な傑作が会場に並びます。

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「国立西洋美術館開館60周年記念松方コレクション展」
■会期：2019年6月11日（火）～2019年9月23日（月・祝）
■開館時間：9:30～17:30　毎週金・土曜日：9:30～21:00
※入館は閉館の30分前まで
■休館日：月曜日、（ただし、7月15日（月・祝）、8月12日（月・休）、9月16日（月・祝）、9月23日（月・祝）は開館）、7月16日（火）
■主催：国立西洋美術館、読売新聞社、NHK、NHKプロモーション

松方幸次郎

photo : ja.wikipedia.org

神戸の川崎造船所（現・川崎重工業株式会社）を率いた松方幸次郎（1866（慶応元年12月1日）－1950）は、第一次世界大戦による船舶需要を背景に事業を拡大しつつ、1916-1927年頃のロンドンやパリで大量の美術品を買い集めます。当時の松方のコレクションは、モネやゴーガン、ゴッホからロダンの彫刻、近代イギリス絵画、中世の板絵、1万点に及ぶ規模にも上る。

後に彼が経緯していた造船所は経営難に陥り、コレクションを手放すことに。また第二次世界大戦が始まり、世界中に散らばった作品は焼失または各国の政府に没収されます。戦後、日本に375点返還され、コレクションをもとに国立西洋美術館が設立されました。

まさに本展が開催される国立西洋美術館の基礎を作った人物なのです。

（参考及び一引用元:国立西洋美術館ホームページより）

みどころ

松方コレクション展の2大展示品

【写真左】フィンセント・ファン・ゴッホ《アルルの寝室》1889年　オルセー美術館 : www.nmwa.go.jp
【写真右】クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》※修復前: artexhibition.jp

ゴッホ《アルルの寝室》とモネ《睡蓮、柳の反映》修復後の初公開は、松方コレクションの中でも特に注目したい展示作品と言えるでしょう。展示会場ではこの2点作品のほか、160点のコレクション作品も展示。戦争を始め、時代の中でも生き続けた100年以上の歴史を持つ名画が見れるのは本展のみどころの一つです。また会場では歴史資料ほか、講演会、スライドトークなども予定されています。（参考:国立西洋美術館ホームページ）