東京都美術館「特別展クリムト展　ウィーンと日本 1900」19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト没後100年を記念する回顧展、日本初公開の《女の三世代 - ローマ国立近代美術館所蔵》を始め、過去最高の20点余りの油彩画が来日

2019年4月23日（火）～7月10日（水）まで東京都美術館にて「特別展クリムト展　ウィーンと日本 1900」が開催されます。

本展は19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト没後100年を記念する回顧展。過去最高の20点余りの油彩画が来日、彼女が影響を受けた日本美術品や同時代のウィーンの画家たちの作品を含めた当時の華やかな美術作品を体感できる貴重な展覧会となっております。

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東京都美術館「特別展クリムト展　ウィーンと日本 1900」
■会期2019年4月23日(火)～7月10日(水)
■会場企画展示室
■休室日5月7日(火)、20日(月)、27日(月)、6月3日(月)、17日(月)、7月1日(月)
■開室時間9:30～17:30（入室は閉室の30分前まで）
■夜間開室金曜日は9:30～20:00（入室は閉室の30分前まで）

みどころ

約30年ぶりに東京で開催されるクリムトの大回顧展、初期の作品から最盛期を飾る作品まで彼女の画業をいたるところまで堪能できます。完成品がすきないといわれる中、過去最高の20点以上のクリムトの作品の来日、《女の三世代 – ローマ国立近代美術館所蔵》も日本初公開になります。

photo : www.tobikan.jp
《女の三世代》1905年ローマ国立近代美術館

《女の三世代》
クリムトの最大の絵画の一つといわれ縦横170センチまでに上る。赤ん坊、成年、老年などの人類の成長過程3段階まで描かれており人の命の尊さを表しており、その表現力と圧倒的なスケールは本展でもみどころの一つです。

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写真左 : www.tobikan.jp
《アッター湖畔のカンマー城III》1909/1910年ウィーン、ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館
写真右 : www.tobikan.jp
《オイゲニア・プリマフェージの肖像》1913/1914年

女性の官能美溢れる作品のほか、風景画の美しさは当時のウィーンの華やかさを象徴するかのようです。彼女の画業の中で特に注目したいところが装飾的な色使いです。その描法はクリムト独特のものであり、作品を通じて初期からウィーン黄金期までの色使いの変化などにも注目、また1909年ごろからまた芸術のグローバル化を目指し、アジア芸術からの要素を取り入れ始めさらに色彩や作風に変化が見られます。

また本展ではクリムトの影響を受けた作品や同時代のウィーン画家の作品も展示、彼女の作風や色彩の変化にどのように影響与えたのか、当時の風潮や時代背景など合わせて、クリムトの芸術をお楽しみいただけます。

初期から晩年までクリムトの40年間の画業が辿れる回顧展、官能さと華やかさを備えた19世紀末のウィーン美術の作品を心行くまでお楽しみください。