「縄文―1万年の美の鼓動」縄文時代の至宝が集結、国宝級の遺跡も展示される豪華特別展

photo : wol.nikkeibp.co.jp

2018年7月3日（火）〜9月2日（日）まで東京上野・東京港区立博物館にて特別展「縄文―1万年の美の鼓動」が開催されます。

1万年以上前の縄文時代の草創期-晩年まで人々の暮らしの中で、様々な道具が作られてきました。本展覧会では、当時の人々のものづくりの技術や日本列島に伝わる「縄文の美」の優品を展示します。

また縄文時代の遺跡は9万件以上発見されているなか、国宝級とされる6点の作品もすべて展示します。縄文時代の美の集結とも言える本展覧会、ぜひ会場にてお楽しみください。

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特別展「縄文―1万年の美の鼓動」
■会 期 2018年7月3日（火） ～9月2日（日）
■会 場 東京国立博物館　平成館（上野公園）
■開館時間 9:30～17:00（入館は閉館の30分前まで）
（ただし、金曜・土曜は21:00まで開館。日曜および7月16日（月・祝）は18:00まで開館）
■休館日 月曜日（ただし7月16日（月・祝）、8月13日（月）は開館）、7月17日（火）

みどころ

縄文時代重要文化財の道具を展示

本展では、重要文化財に指定されている縄文時代の道具や小物を展示します。当時の手仕事の工夫やライフスタイルまで各展示品から伺うことができます。人々の知恵や工夫、生き抜いていくための力強さや生命力まで垣間見ることが出来ます。

            
(写真左) 重要文化財 木製編籠　縄文ポシェット 青森市 三内丸山遺跡出土　青森県教育委員会蔵 （縄文時遊館保管）
(写真右)　重要文化財　手形・足形付土製品　青森県六ヶ所村 大石平遺跡出土　青森県立郷土館蔵

縄文時代の国宝級の遺跡6点を展示

本展の魅力は国宝級とされる縄文時代の遺跡6点がすべて展示されることです。これは初の試みであり、日本古来から伝わる芸術作品をこれ以上ない形でお楽しみいただけます。※「土偶 仮面の女神」、「土偶 縄文のビーナス」は7月31日(火)〜9月2日（日）展示

＜縄文時代の国宝級の遺跡リスト＞
・国宝土偶 中空土偶
・国宝土偶 仮面の女神
・国宝土偶 縄文の女神
・国宝土偶 合掌土偶
・国宝土偶 縄文のビーナス
・国宝　火焰型土器

当時の人々の視線や芸術の捉え方まで、「縄文の美」の真髄を深く理解することが出来ます。

・国宝 土偶 中空土偶

photo : www.pinterest.jp
北海道函館市 著保内野遺跡出土 北海道・函館市蔵（函館市縄文文化交流センター保管）

・国宝土偶 仮面の女神

photo : www.pinterest.jp
長野県茅野市 中ッ原遺跡出土 長野・茅野市蔵（茅野市尖石縄文考古館保管）

現代までこのような形で保存されることが、奇跡なのかもしれません。縄文時代の歴史から、人々の生活のスタイル、国宝級の至宝まで、1万年以上も続いた縄文時代の美術の祭典をぜひ東京国立博物館にてお楽しみください。

岡本太郎も愛した縄文土器 -現代への影響-

写真左　岡本太郎氏（1911年-1996年） : ja.wikipedia.org
写真右　深鉢形土器 長野県伊那市宮ノ前出土: haveagood.holiday

建築やデザイン界を中心に縄文ブームがを引き起こした岡本太郎。縄文時代の土器のデザインなどは現代のアーティストにも多大な影響を与えています。独特の造形美や美しい空間演出、独特の括れやうねり具合など、現代とは異なった感覚で作られたその作品数々は、見るものを魅了してしまいます。

※1952年に『みずゑ』誌上で「四次元との対話――縄文土器論」を発表するまで、縄文土器や土偶は美術品ではなく工芸品という扱いを受けていました。（「縄文と岡本太郎」より）

岡本太郎を始めとする芸術家をもとりこにした縄文土器のデザイン、現代への影響などを踏まえながら鑑賞してみてはいかがでしょうか。

（参考サイト:http://www.kaen-heritage.com/doki/taro/）

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参考及び引用元（特別展「縄文―1万年の美の鼓動」、東京国立博物館ホームページより)