「マンチェスター・バイ・ザ・シー」―アカデミー賞を始め、映画界の主演男優賞を総なめしようとしている孤独な主人公の心情の変化がたまらなく愛おしい…。作品賞も受賞した超話題作が日本上陸!


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CGを駆使した大掛かりな映画がハリウッドで主流になりつつある昨今にあって、明らかに低予算で出来上がったインディーズの単館映画に分類されるような地味な映画が、世界を圧巻しています。

その名も、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」。主演でかのベン・アフレックの弟、ケイシー・アフレックは本作で第89回アカデミー賞で主演男優賞を受賞して騒がれましたが、じつは第74回ゴールデングローブ賞主演男優賞、第51回全米映画批評家協会賞主演男優賞、第26回ゴッサム・インディペンデント映画賞男優賞、2016 ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞主演男優賞など、20を超える主演男優賞をすでに受賞し、その他にも第23回全米映画俳優組合賞主演男優賞や第70回英国アカデミー賞主演男優賞など、実に多くの主演賞を総なめしようとしているのです。

ケイシーが凄いだけではありません。この映画が初めて世に発表された2016年1月23日の第32回サンダンス映画祭では作品としての衝撃を観客に与え、アマゾン・スタジオズはその会場で本作の配給権を1000万ドルで購入したというから驚きです。

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そんな、「こればっかりは見逃せない!」と断言できる映画が日本でもいよいよ5月13日より公開される「マンチェスター・バイ・ザ・シー」なのです。ではでは、この超話題作についてちょびっと語ってみましょう。

過去から逃げたはずのリーが舞い戻った生まれ故郷では、思春期に親を失った甥との熱い交わりが待っていた―

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ケイシーの活躍ぶりはその受賞の数ですでに明らかですが、本作はアカデミー賞で作品賞や脚本賞も受賞しています。その魅力たっぷりな「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじを書く前に、特報を観てみましょう。

<あらすじ>
「便利人」として孤独に、人を避けて生きているリー・チャンドラーが、漁師の兄ジョーの死をきっかけに生まれ故郷「マンチェスター・バイ・ザ・シー」に戻ることに。マンチェスター・バイ・ザ・シーとは、リーにとって「2度と帰りたくない」悲しい過去が眠っている街だった。兄が残した16才の息子・パトリックの後見人を指名されてしまったリーは、便利人の仕事を辞めて帰郷を決意するが、それは決して彼が望むところではなかった。心を閉ざしてしまう辛い過去を抱えていたリーと街の記憶、そんな彼は思春期真っ只中のパトリックは折り合っていけるのか。兄のいなくなった世界で、リーとパトリックが懸命に生き、過去を乗り越えようとする姿が描かれる。そしてその先にある未来とは―。

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リーとパトリックの世代を超えた交わりが、観る者の心を揺さぶる。

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監督にケネス・ローガン、プロデューサーにマット・デイモンの2度目のタッグが贈る、珠玉のヒューマン・ドラマ

監督・脚本は『ギャング・オブ・ニューヨーク』で脚本を手掛けたケネス・ロナーガン。プロデューサーはマット・デイモン。このタッグは2011年発表の作品『マーガレット』以来2度目のこと。もともとマットが主演するという企画で進んでいたのですが、マットは制作に留まり、主演を古くからの友人ケイシーに譲ったと言われています。

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ケイシーの物憂げな雰囲気が、この作品の主人公としてまさにはまり役!マット・デイモンの配役の勝利!

ケイシーはアカデミー賞主演男優賞受賞に関して、以下のようにコメントを残しています。
「私にとって大きな意味をもつ受賞です。ほかの候補の方もとても素晴らしい演技でした。私がここにいるのは、そんな多くの人たちの才能にインスパイアされたからです。そして、この役柄をケネス・ロナーガンが書いてくれたのでここに立つことができました。(中略)マット・デイモン、こういうチャンスを与えてくれてありがとう!」

また、先に受賞したゴールデン・グローブ賞主演男優賞の受賞スピーチでは、ケネス・ロナーガン監督や共演のミシェル・ウィリアムズはじめ制作陣に感謝を述べつつ、プロデューサーであり、今回の役にケイシーを抜擢したマット・デイモンに「もう今後、君は僕にこういったいい役を紹介してくれなくなるだろうね(笑)」とジョークを言ってマットを笑わせ、会場を沸かせていました。

ケイシーの俳優としての活躍に注目が集まっていますが、本作はアカデミー賞で6部門にノミネートされた、映画作品としても非常に質の高いものとして認められています。この作品は誰よりも早く劇場で観るべき!と言い切れる傑作なのです。

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過去から逃げ、しかし逃げ切れなかった男が見つけた未来とは…?

どうでしょう? 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の魅力が伝わったかと思います!
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(2017年3月現在)
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